DISCO

虹始見

2007.3.21 Release
OWCR-2032 / ¥2,000(tax in)

虹始見〜にじはじめてあらわる〜

1.夕焼け海岸線
2.若葉の頃
3.青空の意味
4.アイリス
5.夜明けの合図
6.カナリア
7.からくれないあい

[セルフライナーノーツ]
去年の夏、鎌倉、由比ケ浜で予定されていたライブ。もの凄い雨と雷によって行われるかどうか分からない。もう中止か?と半ば諦めていた頃、雨がさっと上がり、見上げた空には虹が……ふと思い返すと、上京して10年、それは初めて見た虹でした。
立ち止まってはうつむいて、強くなりたいのになれない自分に苛立って、何度も諦めかけた夢。でもやっぱり歌いたくて今もここにいる。雨の後に架かった虹はきっと涙の向こうに続いてる……
古代中国で考案された季節を表す方式のひとつ七十二候(しちじゅうにこう)で、虹が表れる春先のことを”虹始見”と言うそうです。新しい年が始まって初めて見る虹……このアルバムには一曲ずつ色を持つ”七色の歌”を収録しました。
あなたなりの色を感じてもらえれば幸せです。

夕焼け海岸線
学校から帰るとランドセルを置いて自転車で通った海岸線。今も記憶の中に焼き付いたままの故郷、愛媛の風景を思いながら書きました。夕焼けを合図に家路につく、そこにはいつも誰かが待ってくれている場所がありました。いつしかその家を出て、何かと闘い、何かに傷付き、何かを失い……。でも今もきっと涙の後には帰る場所がある。だから人は闘い続けるのだと思います。収録されている中で一番強い思いで生まれてきた曲。私なりの”夕焼け小焼け”です。

若葉の頃
出来た瞬間”ギターだけで歌うんだ!”と決めていた曲。デビュー当時からギターを弾いてくれている古澤くんが、力強いけれど優しさが溢れるギターを弾いてくれました。”あなたのため”という言葉の裏に隠れていたのは”自分のため”という真実。これからは人のせいにしない人生を生きていきたいな……。

青空の意味
何年か前から空の写真を撮り続けています。空の青は地上に届かない光が見せる色。どんなに思っても届かない想いがあることを大人なって知りました。手放すことは本当に勇気のいること。でもきっとさよならには意味がある。それに気付けた時に、またひとつ強くなれるのだと信じています。やっと今言葉にできた……そんな曲です。

アイリス
去年大好きな祖母が他界しました。結婚後すぐに死別した祖父をただ一人思い続けた人生。彼女は私に永遠を見せてくれました。きっと今頃、虹の向こうで二人は幸せに暮らしていることだと思います。
この話を受けてアレンジャーの鍵山さんがストリングスとフルートだけで、空へ向かうようなサウンドにアレンジしてくれました。

夜明けの合図
夏休みや冬休みには、愛媛から大阪にある母親の実家へよく遊びにいきました。移動は夜中のフェリー。それは叱られることもなく大手を振って夜更かしできる日。その時の潮の匂いは今も私に染み付いています。そんな幼い日々はもう遠く過ぎたけど、今も変わらす、誰かに許されて、愛されて、ここにいる。闇に青が溶け出す藍色の空、それは夜明けの合図です!!

カナリア
カナリアの鳴き声、それは絶対ビオラソロだ〜!と思いました。前作に引き続き、ビオラの田中詩織ちゃんが素敵なソロを聞かせてくれます。
大事なことなんてそんなにたくさんはないはずなのに、人はなぜ忘れてしまうんだろう?でもそれは忘れているだけできっと心のどこかで生き続けている。みなさんの大切なこと、それは何ですか?

からくれないあい
アレンジャーでもある田中花乃ちゃんと同じブースでの一発録音。もの凄い緊張感でしたが、その中でもとても楽しみながら歌うことができました。あの時の空気をそのまま閉じ込めました!
どれだけ時間が経ってもふと思い出す、誰にでもそんな恋があると思います。そんな風に思い出せる恋ができたことを幸せに思って、私は今を生きています。ちゃんと前を向いて……。

134号線

2006.6.28 Release
OWCR-2021 / ¥1,800(tax in)

134号線

1.一色海岸
2.夏の雪
3.光の花束
4.太陽の季節
5.鳳仙花
6.奇跡

[セルフライナーノーツ]
134号線とは、神奈川県の平塚あたりから、横須賀に伸びる海沿いの国道です。
去年あたりから縁あって、少しずつこの辺りに通うことが増え、そして歌うことが増えました。
私は海で真っ黒になるまで泳ぐでもなく、ましてやサーフィンやボディーボードもできません。(”サーフィンが似合う”と言われたのは生まれてこの方一回だけ!!)
そんな私と海?ピンとこない?なんて初めは思っていました。でもあの波の音が、潮の匂いが、そして海を愛する人達のいる風景が、私を穏やかに、優しく、そして切なくさせてくれる。それはなぜ?・・・ そうだ、私の生まれた場所は愛媛。海に囲まれた街。幼い私は、潮の匂いが大好きで、よく自転車で一人、海辺へ出かけたんだった・・・
どんどんと浮かび上がる、私の奥底にしまい込まれていた、海の記憶。
私の疲れた心も落ち込んだ気持ちも海はいつも何も言わずに受け止めてくれました。
ミニアルバム”134号線”は海がいつもそばにある風景を、憧れも込めて、一つの小説のように描きました。
あなたの街にある”134号線”は?そして心の中にある海・・・それはどんな海の風景ですか?

「一色海岸」
”一色海岸”とは葉山にある海岸で、日差しがとても美しいことから”太陽の海岸”とも呼ばれている海岸です。犬を散歩させている方がたくさんいて、海の風景と共に心癒される場所。
今回アレンジを担当してくれた田中花乃ちゃんのピアノと、デビュー当時からギターを弾いてくれている”まもちゃん”こと古澤くんのエレキギターが素晴らしく相まって、初夏の風を運んでくれます。いつのまにか時間は流れて、気がついたらすっかり大人と呼ばれる年齢になっていました。自分ではそんなに変わった気はしませんが・・・(笑)でも幼い頃の私に『今だからこそ感じられること、手に出来るものがたくさんあるよ』と胸を張って伝えたい。そして10年後、今の私に胸を張ってそう言える自分でいたい。そう思ったら、まだまだ人生始まったばかりです!

「夏の雪」
”まるで夏に降る雪のよう・・・”初めて蛍が夜空を飛び回っている景色を見た時、そう思いました。蛍は成虫になってからわずか数日の命だといいます。
そんな短い命を燃やし続けるように光る蛍・・・
私はいつからか自分自身で自分を輝かせることを忘れていたと思います。
誰かがやってくれる、誰かこう言うから・・・だって、だってといい訳ばかり・・・もちろん毎日を精一杯生きることは本当にエネルギーのいること。
でも、誰のものでもない私自身の人生。悲しみや、苦しみも全部光りに変えて、懸命に自分を輝かせて、ひとつの季節を生きなくては・・・。そんな想いと短い生命の灯を燃やし尽くす蛍とを重ね合わせて歌詞を書きました。人の強さと儚さが混在する、アレンジも含めこのアルバムで一番情熱的な曲になったと思います。

「光の花束」
この曲は実は3rdシングルとして世の中に出す予定の曲でした。
いろいろな事情があって、その時は出すことができないまま時間が流れましたが、こうしてこの曲を今、世に送り出すことができて本当に幸せです。
この曲を作ったのはもう5年も前のこと。”今の私が歌う歌”ということで歌詞を書き直しました。右も左も分からずに毎日を過ごしていたデビュー当時。ファンの皆さんをはじめ、たくさんの人達の支えがあったからこそ歌い続けることができました。この曲はそんな皆さんに感謝を伝えたい!と思って作った曲。そして今回は、私を支えてくれた一人でもあるパーカッションのコッジーが、忙しい中駆けつけて、タンバリンを吹き込んでくれました。新しく生まれ変わった”光の花束”にも”ありがとう”の気持ちは充分に込められたと思います。この曲を聞くと、そして歌うと、あの時と変わらず、私を応援してくれるみんなの顔が浮かびます・・・

「太陽の季節」
私がデビューした時、お世話になっていた事務所のスタッフが去年亡くなりました。
私が良い時も、悪い時も、いつも気にかけてくださって、時には厳しく、時には優しく、見守ってくれた人。彼女が亡くなったと聞いた夜、眠れずに書き上げた曲です。
こんな時にアップテンポの曲が出来るなんて?と不思議に思ったりもしたけれど、生前の彼女を思い出せば答えは一目瞭然、”湿っぽくしないでよね!”という声が聞こえてきそうです(笑)そんな思い入れのある曲に、いつもそばにいてくれる大切な友達のことを思って歌詞を書きました。

「鳳仙花」
東京に上京して9年。私は立ち止まってはいけないと、とにかく歩き続けてきました。でもそんな私にも、もう動けないと思った時期がありました。その時気がついたこと。それは”立ち止まったからこそ見えるものがある”ということでした。これからも人生という名の旅は続きます。もし、本当に苦しくて、どうにも動けなくなったなら、足を止めて、ゆっくり、じっくり周りを見渡してみてください。たくさん泣いたっていい!!そしてまた歩きだせばいい・・私はそう思います。この曲には、いつもライブで一緒に演奏してくれている田中詩織ちゃんが、本当に素敵なビオラを入れてくれました。よ〜く耳を澄ませてください。別の楽器の音色に聞こえてきませんか?・・・

「奇跡」
この曲は目覚めの曲です!と言っても意味が分からないと思いますが、曲が書けない暗闇を彷徨っていたある日の朝、突然さわやかに目覚め、書き上げた曲なんです。理由はわかりません。”とにかく目覚めた!”という感覚でした。でも暗闇の中で、自分では気付いていなかったけれど、実は少しずつ前に進んでいいたのかもしれませんね。メロディーにも引っ張られ、自然と朝の景色を描くことができました。
私たちは、去年より、昨日より、きっと上手く歩いてる・・・そう信じています。

unbalance

2004.4.28 Release
EGAO-1001 / ¥1,500(tax in)

unbalance

1.思い出になるまで
2.ふれたい
3.桜の花のかげで
4.生涯の恋
5.愛のうた
Bonus Track 冬の匂いが消える頃 〜one voice&one guiter version〜

[セルフライナーノーツ]
私はアンバランスな生き物です。愛を知ると不安定になります。自分のペースを壊してでも、“会いたい”と思った途端会いにいったり、愛する人のことを思って、今までにないパワーが湧いて頑張れたり、かと思うと不安な夜を過ごして泣いてみたり、淋しさのあまり大切な人にひどいこと言ってみたり、大忙しです。でも愛を知った人は皆アンバランスな生き物になるのではないのでしょうか?そうして愛の中で、泣いたり、笑ったり、強くなれたり、弱くなったり、汚くなったり、優しくなれたりするなんて、素晴らしいことだと私は思います。それは、愛を知ることができた幸せからくる“アンバランス”なのだから・・・。ということで、このアルバムを”unbalance”と名付けて世に送りだしました。思う存分泣いたら、また心から笑える、ね!

(いろんな愛、いろんな二人)

ジャケット、素敵でしょ〜?(笑)今回はイラストで!!というのは固まっていました。マネージャーさんや、デザインスタッフ”チョコレートプリーズグラフィクス”略して“チョコプリ”のみなさんと「歌が聞こえてくるジャケットがいいね」って。そして、全員一致で、今回は“藤田恵さん”にイラストをお願いしようということになりました。よ〜く見て下さい。どの絵もみんな“二人”なんです。恋人も、親子も、友達同士もいます。そして、あなたにしか見えない、二人”がいるかもしれません。

「思い出になるまで」
「思い出になるまで」というフレーズが降りてきて、そこから出来上がった曲。悲しい別れも、必ず時間が解決してくれる。人間はちゃんと忘れていく生き物なのだと、嬉しいような、淋しいようなそんな気持ちも感じながら作りました。イントロのオルゴール。本物のオルゴールのネジを巻く音を、アレンジャーの“UNAちゃん”がマイクの前で小さくなって(笑)録音してくれました。

「ふれたい」
この曲、最初はもっと派手〜な感じで、なお深いところへ潜ってくような暗さと重たさがあったので、今回はシンプルな形にして、歌も力を抜いて、抜いて歌いました。でもやっぱり悲しい曲ですね(笑)ウッドベースを、デビューの時からライブでベースを弾いてくれている“魚ちゃん”にお願いしました。よ〜く聴くと魚ちゃんの鼻息が!!(笑)ベースを弾く方は正しい息継ぎの仕方がわかりますよ!!私の鼻息と思われては心外だわ〜とクレジットにも“HANA-IKI”と入れました(笑)ちなみに初めてレコーディングでピアノを弾きました。汗、かきながら(笑)

「桜の花のかげで」
この曲は5年前くらいに、まだ私が可愛いかった頃(笑)作った曲です。とにかく、明日もまた愛する人と一緒にいられたらそれだけでいいと、恋の始めは、そんなシンプルな気持ちでいっぱいです。なにせ5年前に書いた曲なので、今の私が歌うためにめに、少し歌詞を書き直しました。ライブでは前からやっていたので、違いに気付いた方がいたら、あなたはかなりのマニアです(笑)こんな気持ちを忘れずに人を好きでいられたらな、と今の私へのメッセージでもあったりして(笑)人は欲深き生き物なので・・・反省、反省。アレンジャーでもある”モリモリ”こと森下くんのスライドギターが切なく響いてます!!きっとモリモリも”切なおたく”だと思う(笑)

「生涯の恋」
この曲は詞から先にできました。詞に引っ張られてメロディーが出てきて、詞とメロディーの関係性を改めて大切に感じた曲です。アレンジャーの森下くんが、ライブの弾きがたりの演奏を初めて聴いたその時の感動をそのまま出したい、と言ってくれ、シンプルかつ、ドラマティックな作品になったと思います。そしてアレンジに加え、“森さん”のミックスが素晴らしくて、出来上がった時に、涙が止まらなくなったほど。実は一番、私らしい曲だと思ってます。自分が年老いて、最期に誰の顔を思い浮かべるんだろう?って考えた時に、今目の前にある恋を”生涯の恋”と言い切れる、そんな強き想い。私も少しは大人になったのかなぁ(笑)

「愛のうた」
今、私が想う“愛”。信じることは難しい。信じられるのは自分だけ、なんてよく聴く言葉ですが、自分さえ見失う世の中です。でも、誰かを強く、そして何があっても変わらず信じていられたら、これこそが“愛”なのかもしれない、もちろん自分に対しても。このアルバムの中に、大きな意味での”愛”を歌った曲をどうしても収録したくて、アルバムの制作が始まってからできた曲です。聴いてくださった皆さんの中で、少しずつでも“愛”が育っていく曲になれば幸せです。


「冬の匂いが消える頃」〜one voice&one guiter version〜
そうです!!デビュー曲です(笑)シングルはピアノだけのアレンジですが、今回はギターだけです。いい曲はどんな形でもいいんだなぁと再確認しました。いつもライブをご一緒してもらっている“まもちゃん”こと古澤くんが、アレンジしてくれました。いつも無理難題を押し付けてしまうのだけど、”わかったぁ〜”といってやってのけてしまう、素晴らしきギターリスト、信頼してます!!まもちゃんのギターに乗って、昔よりも優しい歌になったと思います。別れの向こう側の光りを感じてもらえればうれしいです。

見つめていたくて

2001.9.12 Release
POCE-8303 / ¥1,050(tax in)

見つめていたくて

1.見つめていたくて
2.思ってもいないこと
3.見つめていたくて(Instrumental)

[セルフライナーノーツ]
見つめていたくて
プロデューサーに“KYON”さんを迎えたセカンドシングル。どうにもこうにも自分の実力がついて行けず、相当落ち込みました。悔しく、情けなく、でもたくさんの事を学んだレコーディングでした。この曲は人を愛する強さと弱さが混在しています。両方があって、“愛する”ってことなのだと。イントロのピアニカのフレーズが個人的には大好きです。

思ってもいないこと
降りてきた!まさにそんな詞です(笑)詞が先行で、森たまきさんがメロディーをつけてくれました。ライブでも今や、一番歌っている曲だと思います。好きだから、気付いてほしいから、つい“思ってもいないこと”を言ってしまう。女心は複雑です、いや単純なのか!?(笑)

冬の匂いが消える頃

2001.1.24 Release
POCE-8301 / ¥1,050(tax in)

冬の匂いが消える頃

1.冬の匂いが消える頃
2.白い奇跡
3.冬の匂いが消える頃(Instrumental)

[セルフライナーノーツ]
冬の匂いが消える頃
初めてこの曲を聴いた時、涙がでました。私が歌うことができたら、と願いました。そうして、出逢ったこの曲が今の私を動かしています。別れの後には、必ず新しい出逢いが待っている、悲しみと戦う人の背中を少しでも押すことができたら。そんな想いで歌った曲です。そしてそんな想いで歌い続ける曲です。

白い奇跡
私という人は、はたから見れば「好きな人と上手くいってるいじゃない」と言われても何故か、どこか不安です(笑)幸せの中の不安、でもそれさえも幸せって歌です。忘れもしません!!真夏のあつ〜イ日、家の前で、サンバのカーニバルをやっている中、書き上げた歌詞です。雪が恋しかったのでしょうか(笑)