PROFILE

CHIHOMI

千の美しい宝が持てるようにと名付けられた「千宝美」

千宝美の世界。
言葉の持つ力には武装しない、音の持つ力には飾りをつけない。
等身大のありのままの姿で真正面から向きあうことで生みだされる
「ことば」と「メロディー」。そしてそれらを真っすぐ耳に届けることができる
その声で、聴くひとの記憶に優しく問いかける。

「千の美しい宝を持っていることにあなたは気づいていますか?」

愛媛県松山市に生まれ、その後山口、大阪と過ごした千宝美は、子供の頃から好きだった音楽の世界に少しでも近づきたいと、高校卒業後在阪ラジオ局にてADのアルバイトをしながら(最終的にfm osaka「Jay-Land Shuffle」のパーソナリティに抜擢される)、クラブやラジオのCM、バックコーラスなどで「歌う」生活を始める。

千宝美はこの時すでに、自分が「歌と共存していく」ということを認識していたのかもしれない。

上京して3年、熱心に続けていたライブ活動がきっかけとなり、2001年1月、シングル「冬の匂いが消える頃」で念願のメジャーデビューを果たす。全国21局でパワープレイを獲得し注目を集める。

同年9月には2ndシングル「見つめていたくて」をリリース。

目まぐるしく変化していく現状の中でも、「歌との共存」という上京前に芽生えた意識は薄れることはなく、その関係はこの時期精力的に続けていたライブ活動での、サポートミュージシャンとの刺激的なステージングによってさらに変化をとげる。

アコースティックスタイルでの叙情的なパフォーマンス、そして弾き語り。
素直に自分と向きあった先に見つけた、幼少の頃からいつもそばにある「ピアノと自分」という新たな関係。

そこで手に入れた感触を大切に2004年4月、1stミニアルバム「unbalance」をリリース。

そして2006年、新たなスタートと「シンプルさ」を追求するべく、重ねてきた時間の厚みを少しずつ整理し、歌との関係をより進化させていきたいという気持ちを込めて、「石原千宝美」から「千宝美」に改名。

そして6月、2年ぶりとなるミニアルバム「134号線」をリリース。
“海のある風景を日々の想いと共にひとつの小説のように描ければ”という気持ちをそのまま詰め込んだ作品に仕上がっていて、さらに聴く人の心の中で物語はまた展開していく。

それが千宝美のうた世界。

ライブパフォーマンスにも共通していて、「癒し」であったり、「郷愁」であったり、また「情動」であったりと、一つの枠に納まることを必要としない。
そしてそれは自由に思考するための空間と時間になる。