05/03/10

知らないこと/ book

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これは親友が貸してくれた本。「どうぶつたちへのレクイエム」
彼女は”知ってほしい”と言った。この現実を。

私は動物をちゃんと飼ったことがない。小さい頃にインコを飼っていたけど、私がえさをやろうとカゴを開けたら彼女は飛び立った、カゴの外へ。石原家ではそれ以来動物をかっていない。

東京に出てきて一人暮らしを初めて、淋しい時もある。それは、ある。
こんな時、わんこでもいればと思ったりもする。
まみマネが犬を飼っている、それはそれはかわいいヤツ。
一緒に散歩をさせてもらったこともある。増々、犬を飼いたいと思ったし、今だって思ってる。
だけど、まみマネを見ていると、犬を飼うことにとてもとても責任を持っている。
生きているから、病気だってするし、けがだって、元気がないときだって、飼い主の手に噛み付くことだってある。
だけど、一緒に生きている、家族。
ひとつの命。
犬を飼いたい気持ちは今もあるけれど、私がいろんな意味で責任を持てるようになったらその時、と思っている。
それはまみマネとまみマネの愛犬セナを見ていて思った事。

涙がでるよ、きっと。だけど知ってほしいと、私も思った。
この本には動物収容施設で命を絶たれていったどうぶつたちの最期の写真と簡潔な文章が綴ってある。
私が今まで見た事のない動物たちの瞳。これほどまでに悲しい瞳は見た事なかった。
この本の中のどうぶつたちには明日がない。
この子たちの明日を奪っているのは無責任な人間。私たち人間。

私にできることは何もないけど、せめてこの日記を読んでくれたあなたが、この現実を知ってくれたらと思った。
知らないではすまされないことがこの世の中にはたくさんあると思う。
知らないことはいけないことではないけれど、知っておいたほうがいいことがたくさんあると思う。
悲しいことや、痛いことからは目をそらしてしまうけど、ぐっと見つめなくてはいけないこともある。
と、思った。
悲しいことや、痛みを造り出しているのが私たち人間ならば、それはなおのことだと。

そして知ることができれば、ちーーーーさなことでもいい。私にもできることがあるかもしれない、と。


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